北端部からヌメア周辺までグランドテール島の西海岸を南下してくると、その景色の実に多彩なことに驚かされます。放牧に適した広大な土地と、目も眩むような美しさのラグーンが隣り合う西海岸には、豊かな文化遺産も数多く残されています。

最北端の地ボート・パスに至るまで、西海岸の北西部には乾燥した月面のような大地が広がっています。一方でプームのリーフ周辺で海に潜れば、素晴らしい海中風景を楽しむことができます。
ニューカレドニアのファーウェスト、最北端の乾燥した大地に見る月世界のような美しさ
オークル、ピンク、オレンジなどの色が見慣れた緑のグラデーションに混ざり合う美しい景色もさることながら、プームやクマックでは鉱山の跡地も訪ねる価値のあるスポットです。特にピルーの銅山とチエバギの旧鉱山村は必ずその名が挙がる観光地です。
南下していくと、西海岸の景色はまるでアメリカ西部のような雰囲気になっていきます。この辺りはストックマン、つまりカウボーイのいる牧場や広大な農地が広がる地域です。クマックからカアラ・ゴメン、プエンブーを通ってポヤに向かう道中で見られるのは、広大な草原やニアウリが茂るサバンナの景色。沿岸部にはマングローブが生い茂ります。まだ謎の部分も多いマングローブ林ですが、ここには自然の恵みがいっぱい詰まっています。
ヴォーのハート、ラピタ土器、そしてモンファウエのペトログリフ。世界に名立たる至宝の数々
ヤン・アルテュス・ベルトランの写真で世界的に有名になったヴォーのハートは、マングローブ林の真ん中にあります。またコネ周辺の地域は、世界的に見ても貴重な考古学の至宝が眠っていた場所。何千年も続くニューカレドニア文化の遺産であるラピタ土器が発見されたのが、コネのフエ地域なのです。同じく貴重な文化遺産として、ポヤのモンファウエのペトログリフも忘れることはできません。
ブーライユからラ・フォアに至る地域には収容所の痕跡が残っています。モワンドゥーのフォール・テレンバを訪れてみると、かつての収容所の様子をはっきりと思い描くことができます。
レンズ・リーフ:ユネスコ世界遺産のラグーンの真ん中にある大自然の驚異
ユネスコの世界遺産に登録されているニューカレドニアのラグーンの中でも、西海岸のラグーンは特に美しいと評判です。注目すべきはブーライユからモワンドゥーにかけて広がるレンズ状になったリーフ。そして何と言っても美しい島々!ブーライユのグリーン島やブールパリのテニア島など、どの島も壮麗な美しさを誇っています。
パイータとダンベアはヌメア近郊の街。大都市ヌメアの近くにあって近年は都市開発の波が押し寄せていますが、いまだに豊かな緑が残る地域です。ともにハイキングには最高の環境で、フンボルト山は上級者向けですが、モン・コギやマラウイ・ピーク、モン・ムーなど気軽にハイキングやトレッキングを楽しめるスポットもあります。
西海岸は地理・気候ともに牛の放牧にとても適した地域で、特にカアラ・ゴメンからパイータまでは牧場が数多く見られます。「ストックヤード」や「ストックマン」といった呼び方はオーストラリアの影響を受けたものですが、いまやニューカレドニア語として定着しています。オーストラリアからは、1854年にジェームズ・パドンという白檀商人が一族を連れてきたのが最初の入植とされています。現在では数万頭もの牛たちが、馬に乗ったストックマンのもと放牧場を悠々と歩きまわっている姿が見られます。毎年クマックやブーライユ、ブールパリやパイータで開催されている農業見本市をのぞいてみると、放牧がニューカレドニアの文化としてしっかりと根付いていることが感じられます。
西海岸の必見場所
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The recent development of the Deva Estate and its opening to the public offers an opportunity to discover a major site of New Caledonia. The Deva Estate is home to the largest expanse of dry fore...
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