伝統音楽・舞踊

世界的にも知られるようになったニューカレドニアの現代音楽。カナック文化の伝統的な要素をふんだんに盛り込みつつ、フランスやアングロサクソン、オセアニアやカリブの影響も感じられる、とても心地のいいサウンドが特徴です。

旅のエッセンス

  • KANEKA 「カネカ」
  • カナック音楽
  • カナック舞踊

新しいカナック音楽では、レゲエやロック、ブルースの響きも織り交ぜるのが主流です。この新しいジャンルは「カネカ」と呼ばれています。カデンス(リズム)の「カ」、フランス語で「生まれた」という意味の「ネ」、そしてカナックの「カ」。「カネカ」とは、「カナックから生まれたリズム」という意味なのです。

 

一口にカナックと言っても、地方によってそれぞれ独特なリズムがあります。そのため、グランドテール島のカネカと、ロイヤリティー諸島のカネカは全く異なるものになっています。

 

カネカという新しい音楽が誕生した一方で、伝統的な音楽も受け継がれています。伝統的な音楽のメインは歌。例えば、もともとイギリス人宣教師から伝わったとされるタペラスは、アカペラで歌われることの多い歌です。そしてアエアエやカダ、アヨイは、村の男たちによって歌われてきた歌で、打楽器の伴奏で歌われます。こうした歌もカナック文化の無形文化財の一部を成しています。

 

カナックの伝統舞踊ピルー(ピル・ピルとも言われます)も、宗教的・社会的行事はもちろん、部族の祭事とも深い関わりを持っています。象徴的な意味を持つこの伝統舞踊は先祖代々伝えられたもの。長い歴史の中で、「戦いのピルー」、「服喪のピルー」、そして「お別れのピルー」など、様々なピルーが踊られてきました。現在でも結婚式や葬式、また子供の誕生を祝う会など、ピルーは様々な場面で披露されています。